僕は常々、仕事のスピードは1日で劇的に上げられると言い続けている。「誇大広告」と思われる人もいるだろう。しかし断じて違う。今日はその方法とメカニズムについて述べる。僕がタイムマネジメント研修で伝えているエッセンスを記述する。僕は文字通り、太っ腹なのである(お腹の肉がどうしてもとれない)。
《結論》ボール=0〈ボール(仕事)を受けたらすぐ離す〉
もしあなたが仕事のスピードについて悩んでいるなら、ぜひこれを実行してほしい。騙されたと思ってやってもらいたい。なぜ『仕事を受けたらすぐ離す』を心がけるだけで仕事が速くなるかというと、以下2つの理由に依っている。
《理由①》「作業スピード」だけが「仕事のスピード」ではない
仕事のスピードを上げるという話になると、エクセルの使い方やショートカットキーを覚えることがよく挙げられる。しかしそれらは、「作業スピード」の話だ。仕事のスピードは、作業スピードだけではないのだ。つまり・・・
《理由①改》仕事のスピードには2種類ある
ということだ。下記の図を見てほしい。黒帯の時間が作業にかかった時間だとする。
AさんとBさんの作業スピード(黒帯の長さ)を比較すると、Aさんの方が「遅い」。しかし、実際に仕事を速く終わらせたのはAさんだ。なぜこうなってしまったかというと、
Aさんは、仕事に取り組むまでが早かった
からだ。作業スピードだけでなく、「取り組むまでの早さ」に注目してほしい。作業スピードを上げる細かなテクニックを身につけるよりは、取り組むまでのスピードにこだわった方が劇的に仕事のスピードを改善できる。なにより多くの場合、「取り組むまでのスピード」で差がでているのだ。場合によっては、これまでかかっていた時間の半分にすることも可能だ。
そして、「取り組むまでのスピード」を実行するために必要なのは、発想だけだ。気持ちだけだ。決断だけ。今日からすぐに実行できる。
だから僕は1日で仕事が速くなると言い続けているのだ。次は、『仕事を受けたらすぐ離す』で仕事が速くなる理由の二つ目だ。
《理由②》作業量が減る
これは単純だ。仕事をするとき、人を待たせれば待たせるほどハードル(期待値)が上がる。逆に、すぐに仕事を終わらせれば、並のクオリティーでも許される。人に面白い話をしようとするとき、「今から面白い話をする」と宣言してから話し始める勇者がたまに現れる。しかし、それは多くのケースで、自殺行為だ。そんなにハードルを上げてしまうと、もしウケなかったとき、関西では必ず袋だたきにあってしまう(嘘)。
発想でクオリティーを出すのは難しい。人とは違うことを考え続けることが求められる。それは多くの場合、運だ。しかし、スピードを上げることは容易い。確立された方法論が存在する。まずは誰でも実行可能であるスピードを上げることでクオリティーを出し、それから発想でクオリティーを出すことをおすすめする。
スピードは価値だ。だから宅配やクリーニングで追加料金を要求できる。しかも、スピードは取り組み次第に着実に向上する。
ボール(仕事)を受けたらすぐ離す
この魔法の言葉をぜひ覚えていただきたい。誇大広告でもなんでもなく、仕事のスピードを劇的に速くすることができる。
以上、読んでくれてどうもありがとう。
中村一也の著書→『7つのゼロ思考 外資系コンサルタントも知らない異次元スピード仕事術』
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